無添加な素材で家つくりを
漆喰・無垢素材

長い年月、暮らしていく住まいは、動物にとっての「巣」である必要があると思っています。
外敵から身を守るという点。そしてもう一つは屋内においてはストレスのない心地よい環境である必要が。
私たちの作る家は健康の大敵であるカビが発生しない、そしてホルムアルデヒドなどに代表されるシックハウスの原因になる化学物質を含む素材を出来るだけ避けています。お手伝いをさせて頂いたおうちの内装は全て、漆喰や珪藻土、そして床や天井などはボンドなどで圧着していない無垢材を採用してきました。事実、室内の毒素を測るVOC検査では国の基準値を全項目で下回っており、ほとんど検出されませんでした。
おかげ様で、入居後、体調が悪くなったりする方もおらず、アレルギーなどの症状も緩和されたと、嬉しい声を頂いています。

地域材の積極採用

私たちの作る家は木造住宅です。それこそ、構造や屋根の下地から、仕上げにはる床などまで、大量の無垢の木を使います。私たちが目指しているのは「出来るだけ地域材で家をつくる」です。
地域の木も、樹齢60年を超えるととても立派で、建築材としても申し分ありません。また、地元で採れた木材は一本一本その木材の粘りや強度を測る検査をしています。今は、全ての材料を地元材とはいけていませんが、少しずつ「地域材で造る顔の見える家」を広めていければと思っています。

家族の暮らしと、
日本の四季と寄り添う設計を

私たちが手掛けてきた住宅の主語は「家族」です。
実際に住まわれて何十年という時間を共に過ごすのは「家族」です。
家を設計するというのは「要望を聞く」といった生易しい事だけでは理解はできません。暮らしを聞き、日々のルーティーンを聞き、足りない時には今住んでいる家に行き、100枚以上の写真を撮らせてもらう。クローゼットの中をみせてもらうこともあります。「ディズニーランドに住みたいんです」なんていうお客さんもいました。左官屋さんが何度もディズニーシーに足を運んでもらいその質感を再現する。病気をお持ちだったり、身体的に万全ではない方の暮らしも徹底的にリサーチすることもあります。そうやって得た情報を紙に落とし、現場に伝え、実物となり、暮らしが始まる。そんな「暮らしインタビュー」を大切にしています。